会長 上田清司(埼玉県知事)
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■日本ふるさと会議が目指すもの
今、わが国は、時代の転換点にあります。
経済的豊かさを求めた時代をへて、環境や景観、文化や歴史、人と人とのつながりなど本当の豊かさを求める時代を迎えました。日本のふるさとである農山漁村には、日本の美があり、美しい自然があります。伝統文化はふるさとに支えられ育ってきました。人間にとって大切な、水や空気を守ってきたのもふるさとに暮らす人々です。これからの日本において、「ふるさと」と呼ばれる地域はますます重要な役割を果たすでしょう。
一方で、経済・交通などあらゆる場面で効率化がいっそう進み、都市と地方の間の様々な格差の増大が深刻な状況にあります。過疎化、雇用の減少、森林の荒廃など、ふるさとを巡る課題はたくさんあります。
社会の仕組みも、政治・経済・教育・福祉などありとあらゆる分野で変革を迫られています。地方自治においても、財政・政策両面で、これまでのお上頼みから、自主自立へと転換しています。
こうしたことを想う時、それぞれのふるさとが課題解決に向けて実践と社会実験を行い、ふるさと同士が手を結び、都市とふるさとが交流をする中で連携を強化し、共存共栄の道を探っていくことに活路が見出せると信じるものです。
日本ふるさと会議は、時代の転換点にあって、ふるさとと呼ばれることに誇りを持つ自治体並びに準自治体が結集し、連携して、以下の課題に具体的に挑戦し、新たなるふるさと、そして日本を創るための実験と実践に、果敢に取り組もうというものです。
■基本テーマ
「自然と環境の保全」
ふるさとに暮らす我々は、自然に親しみそこに学び、生かすとともに保全に取り組みます。そして、都市の人々もまた自然を守り育てる担い手であることを訴え、共に自然と環境の保全に取り組めるよう働きかけます。
「暮らしと生き方の再構築」
ふるさとに暮らす我々は、地域に固有の美しい景観や伝統、文化を尊重し、経済や物優先の社会から、真に豊かな生き方と暮らしを確立し、新たな暮らしのあり方として社会に提示していきます。そして、個性化と自立を目標とし地域づくりに努力を重ねます。
「教育」
ふるさとに暮らす我々は、未来に生きる子どもたちのために、自然から学ぶ場と、多様な環境を尊重し認め合う人間教育の場を創り出し、都市とふるさと、またふるさと同士の交流の中でそれらを広げ、分かち合っていきます。
「産業の振興」
ふるさとに暮らす我々は、自然や周辺地域との関わりの中で培って来た産業を維持発展させるとともに、都市のニーズを分析して新しい産業を創り出し、さらには地産地消・相互流通など、ふるさと産品の流通・消費のありかたも積極的に変えていきます。
■行動理念
日本ふるさと会議ならびにその会員は、自らの地域を考え自らの地域振興のために努力し、その上で、協働して具体的にあらゆる実践を模索し、共通の課題に対する効果的な解決策を探っていきます。さらには、連携してふるさとからのメッセージを都市の人々に向けて発信し、ふるさとの魅力・価値を理解する都市の人々を受け入れ、ふるさとの活性化に、都市の人々の力を取り込んでいきます。
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